川阪集落は、兵庫県丹波篠山市の北東部に位置する人口33人余りの小さな集落です。加えて、集落は30歳以下の人口がゼロでもあり、65歳以上の高齢者が50%近くを占める限界集落目前の集落でもあります。
集落では、5年後、10年後には集落活動の維持や、お米づくりの継続が難しくなり耕作放棄地の増加や集落の景観悪化が心配されます。しかし、川阪集落には、区画整備のされていない田んぼやU字溝の入っていない水路、護岸工事のされていない河川など日本の原風景のような景色や多様な生物を育む自然環境が残されています。
川阪集落にはその美しい景観が残っている一方で、高齢化が進み集落では「耕作困難地」「集落活動の維持」などをはじめとした課題が多くなっています。地域の若いと言われる世代も50代が数名で、5年・10年先を見据えた時にさらに大きな課題が待ち受けていると言えます。
こうした課題に対して現在は、川阪自治会内の「川阪活性化委員会」が同市のNPO法人「里地里山問題研究所」の支援を受けて「川阪オープンフィールド」と呼ばれる活動に取り組んでいます。 この「川阪オープンフィールド」では、集落外から訪れる都市住民の手を借りて、集落内の耕作困難地の活用や集落活動への参加を募っています。
2019年からスタートした川阪オープンフィールドでは、5年目を迎え昨年度は延べ800人を超える方に参加していただくことができました。しかし、より集落を身近に感じてもらったり、集落と近い関係性を構築していくこと、そして、川阪集落の今後の運営に関わっていただける方を広く募ることが必要だと感じています。
そのため、今年から新たに「川阪応援団(仮)」をスタートさせることになりました。「川阪応援団」では、お米の栽培契約を通じて、集落の一員となっていただける方を募集しています。
集落では、自分の子どもや親戚にお米を送るように、集落の行事の際にはたくさんの集落の人たちが集まる、そんな普通の光景を作っていきたいと考えています。一方で、応援団の一員となって下さった皆様は、川阪集落を第2、第3の「ふるさと」のように想っていただき、離れていても気に掛けたり、集落とたわいもない話をしあうことができる。 そんな関係性を皆さんと作っていければとても嬉しいです。
さともんでは、これまで川阪オープンフィールドへの支援や現地での活動、そして川阪集落が一つになるための話合いの場づくりなど様々な支援を行ってきました。 それは、川阪集落がこの先も残っていって欲しいという思いが強くあります。 しかし、それだけではなく、今回の川阪応援団という川阪集落の新たな挑戦を実現することができれば、それは高齢化が進行していく農村集落にとって大きなインパクトを与える集落モデルとなります。 というのも、川阪集落はこれまで地縁組織が中心の自治組織でした。しかし、高齢化の影響から地縁組織だけでは集落の運営が難しくなっていくことが予想されます。 そこで、川阪応援団を通して、地縁組織に関係人口が加わった新しい川阪集落を支えるコミュニティを作っていくことができれば、人口減少・高齢化に悩む農村集落に大きな影響を与えることができます! 川阪集落のように課題をかかえている農村集落はまだまだたくさんあります。この川阪応援団を川阪集落で順調に進めることができれば、それをモデルとした様々な農村集落に広げていきたいと考えています。 皆様が川阪集落を「ふるさと」のように感じてくださり、集落と深い関係を築いていただれば、それはこの先川阪集落だけでない他のどこかの集落を救うきっかけになるかもしれません。 川阪応援団では、このページで記載している内容を原案に、今年応援団に参加してくださった皆様と一緒にこれからの応援団のあり方や、活動の内容などを一緒に考えていきたいと思っています。 是非川阪応援団に参加して、消滅しつつある農村集落を支援するモデルづくりに参加していただけると嬉しく思います。
川阪応援団に参加いただいた皆様にお届けするお米は、すべて川阪集落で作られたお米です。 川阪集落で作られるお米は様々なこだわりが詰まっており、食べてくださった方からはとてもおいしいと声をいただけます。 川阪米のこだわりを是非感じて、食べていただけると嬉しいです!
川阪応援団に参加して
集落の一員となってもらえないでしょうか?
所在地 | 〒669-2701 兵庫県丹波篠山市川阪121 ※川阪オープンフィールドの倉庫 |
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アクセス |
舞鶴若狭道丹南ICより車で25分 |
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